

「ばら教室KANI」は平成17年に開設。可児市土田の小学校に近い住宅街に在り非常に環境の良い中に所在する。
公立の小・中学校へ初めて就学を希望する外国籍児童生徒を対象に、日本語指導・生活指導を行い、市内の小・中学校に就学の際に円滑な指導・教育が図られる様にするため、具体的には下記項目が重点的に行われている。
*学校の学習・生活上の基本的な約束やルール。
*初期的な日本語。
*算数・数学。
平成30年度現在の定員は35名。開設以来外国人籍児童の”布就学0”の目標のもと、平成30年度6月までの修了者は700名を送り出している。指導員(先生)の方々の熱心さ、根気強い指導に支えられ又、市担当者、小・中学校担当者、及び保護者間との緻密な連絡・連携のもとにこの体制が維持され効果が出ている事でしょう。
初めての訪問に当たり、各教室の授業参観が出来た。まず玄関を入った先にはそれぞれの靴が整理整頓された下駄箱が目に入ってきた。日本の習慣の教育の一つの表れでしょう。各教室からは指導員の方々の熱心な声と、児童の元気な声の応答が耳に焼き付く思いでした。”まちがえてもよい”と言う教育環境のもとで、どんどんまちがえて、失敗して、そして次の段階へステップアップし成長して欲しいところです。
ここを修了して各小・中学校へスムーズに移行、馴染める事が出来る様願って、「ガンバレ」、「校門で待って居るヨ!」と心で声掛けてばら学園を後にしました。


今年も6月の子育てサロン“どんぐり”のテーマは<七夕会>です。
前日より会場の準備に入り、会場の壁に“天の川”とその周囲に多数の星々と土星・UFOを飾り付け又、彦星・織姫の出会い情景のポスターで、七夕の雰囲気を盛り上げました。
当日は通常の準備と笹竹2本に短冊を飾り付け、スタッフ一同(地区センター・日赤・食改・民生)参加者を待ち受けました。
天候は朝から雨模様でしたが、予想外の参加者と成り<幼児:34名 保護者:28名 合計:62名>大変にぎやかな会場と成りました。
今月の誕生会は5名の良い子を向かえ全員でハッピーバスデ―を合唱。すくすくと育つ様に祈念しました。
会場内を駆け回る子、遊具に乗って走る子などには「あぶないヨ」と声を掛け、ボールプールへ飛び込む子、ボールを外へ投げ出す子、積み木をプール内へ入れる子と見守りにも気が抜けませんが“あぶない”、“キケン”な事をする子には、注意をすると共に、なぜ<アブナイ>かを教え、ボールを投げ出す子には、チャンと自分で元に戻すように教え、一緒に遊びながら見守りをしています。
会場内では幼児同士、保護者同士及びスタッフとのそれぞれの触れ合いが有り、掛け替えのない交流の場と成っています。
参加者は用意された短冊に思い思いの願い事を書いて笹竹に飾られました。お帰りの際には笹竹の一枝をそれぞれお持ち帰られました。家族団欒の糧になればと思います。
多数の参加者で会場が狭いかと思われます。駐車場の心配も必要となりそうですが次回の“どんぐり”へも多数の参加をお待ちしております。


梅雨空の心配した雨もなく晴れた暑い一日、17名の参加を得て視察研修を実施しました。
視察先は次の2か所です。
Ⅰ、市内 ①ほほえみデイケア ②ゆめの家
①ほほえみデイケアは、通所リハビリテーションの介護保険施設です。下恵土地内にあり、看護師・介護士・理学療法士・作業療法士が常駐され、定員36名でこの日は、29名が見えました。
これだけ多くの方に対して、全て各個人のケアプランに基づくリハビリプランに従って実施され、週2~3回利用の方が多いとのこと。スタッフの方々の寄り添った対応に、熱いものを感じました。
②ゆめの家は、小規模多機能型居宅介護という介護保険施設で、通所と泊まりがあります。
これも下恵土地内にあり、こうした施設は市内に2か所のみとのこと。一日最大15名の定員で、泊まりは7部屋あります。食事もスタッフが作り、歯医者さんの往診もあります。
また介護ロボット=Hug君がいます。ハグ君は、車椅子・ベッド・トイレなど移動の必要な時に、その初動を助けてくれ、本人の支えになってくれ、またスタッフの作業軽減にもなっているようです。
ともかく実に家庭的であり、来所者の安心、信頼した顔つきからは、スタッフの方々との一体感が印象的でした。
Ⅱ、市外 午後からは、岐阜市内にある次の2か所を視察しました。
①岐阜県障がい者総合相談センター ②岐阜県福祉友愛プール
①岐阜県障がい者総合相談センターは、平成27年4月に開所し、身体・知的・精神の幅広い専門的な相談支援などを行い、センター内に次の4機関があります。
・身体障害者更生相談所(身体障害者手帳交付も行い、県下86,000人うち可児市3,260人)
・知的障害者更生相談所(養育手帳の交付も行い、各地へ巡回相談もする)
・精神保健福祉センター(心の悩み、ひきこもり、自殺対策、脳機能障がいなどの相談支援)
・発達障害者支援センターのぞみ(自閉症をはじめ発達障害者等の相談支援)
伊藤所長さんや各職員の方から、業務内容などの説明を受け、質疑応答の機会を得ました。
ここの特色は、市町村との連携や各地への巡回を進めながら、センターの高度な専門性を生かして障がい者だけでなく、そのご家族の支援も行うことの様です
②岐阜県福祉友愛プールは、昨年12月にオープンし、メインプール・サブプール・ジェットバス・トレーニング室などがあります。利用できる人は、障がい者、介助者、一般の60歳以上の方です。
この日も、真新しい施設の中で、泳いだり・水中歩行やジムなど多くの方が運動していました。
また県は、この地区を「ぎふ清流福祉エリア」と名付け、平成31年度予定の・障がい者体育館・障がい者総合就労支援センターを建設中でした。
今回の視察では、今後更にこのエリアが拡大充実されていき、それが障がい者やそのご家族などの方々に大きな助けになることを実感しました。 と同時に民生児童委員として、こうした情報を日々取得蓄積して、それを必要としている方々に提供し、関係者の方へ繋いでいく大切さも感じました。
ただ、視察者の多くからは、岐阜市はいいなあ、可児からは遠いなあ とのつぶやきも・・・